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【プロジェクト✗〜ミスを減らせ7】思考力と計算ミスと生きる力の奇妙な関係


お待たせしております!一般向けに書くの難しい…ほんとうは、読んでくださってる皆さんお一人お一人と話したい…。

計算ミスと思考力とサバイバル力の奇妙な関係

計算ミスと思考力。
思考力とコミュニケーション能力。
コミュニケーション能力と生存本能。

これらの関係って、とっても奥が深いんですよね。

因果なのか相関なのか、はたまた私の認知バイアスなのかのジャッジは横置きして、暴論かまします。

ごく一部の例外を除けば、生まれたまんま、つまり過剰適応でも不適応でもない状態ですと、生存本能とコミュニケーション能力はほぼ完全にリンクしてます。

これ言ったらあかんかもですが、頭蓋骨はお弁当箱。ご飯たくさん詰めたら、おかずやデザートがあんまし入らない。逆もまた然り。

いろんな能力は、基本的にトレードオフになります。生来的にはだよ。

生まれつきコミュニケーション能力高い子は、思考力低くてもしょうがない。

逆に、生存本能弱い子は、コミュニケーション能力低い。その代わりに思考力がやたら高いことが多い。

いずれも、計算ミスの多さは、コミュニケーション能力相当、または計算ミス以前の問題。

生来的な脳みその育ちたいように育った場合は、以上のようになります。って我ながらすっごい雑な言い方ですな(実際は、こんなわかりやすいわけないよ!笑)。


ところが!

思考力をコミュニケーション能力に割り振る練習によって、ガラッと変わります。(タイミングの見極めが必要ですので、ご相談ください。)

思考力はどうやったら育つのですか

思考力の伸ばし方を聞かれることがあります。

思考力、言わずと知れた諸刃の名剣。受験のためにも、食べていくためにも、取り扱い注意です。


思考力の危うさに気付いていない人たちは、思考力養成に過剰な夢を見ます。

判断に必要な知識がない、その知識の仕入れ方も、反証の集め方も、割り切り方も知らない、しかしなんでも自分の頭で思考する、ってことにこだわらせてしまうのです。

結果、どうなるでしょう。

先人たちによって積み上げられた知への敬意を持てなくなっちゃうんです。

いきなり目覚めて、神真都Qみたいなのに取り込まれたりする人って、単なる○○○もいるけど、幼稚な頭で考えすぎってのもあるのよ。
「バカの考え、休むに似たり」
ってことわざの通りにね(ことわざ?)。



うちの読者さんなら、思考力を育てる、これ自体はそんなに難しいことじゃないです。楽勝。
サピックス内で思考力伸びた!というほど上がれる保証はしませんけどね。
思考力は、長期記憶がベースとなります。丸覚えにも対応可能なカメラアイや録画eyeは加齢に伴い劣化する一方、記憶の点と点の絡め方や、原理原則主義に基づく長期記憶はテクニック。なので、思考力は割と長持ちします。
もちろん最低限の長期記憶のメモリがないと体験できないし、頭蓋骨のキャパを超えた長期記憶メモリ増設は、生存欲求、睡眠欲、性欲などの領域を侵害するおそれがあるので闇雲に伸ばしたら滅ぶよ。長期記憶の育て方は過去記事参照。


良き家庭で賢い子が育つのか

イメージをお尋ねすると、夫婦仲を良くして協力的で、ケアと掃除の行き届いた理想の家庭になれば、思考力やら自立心やらが生み出されると思われがちみたい。

確かに、そういうケースもあります。

でもさ、ここで例を出していいかわからんけど、佐藤ママさんちのパパははっきり言って空気、ってお子さんがおっしゃってたよ。ママさんも、邪魔!口出しするくらいならお茶でも出せ!みたいなこと仰ってたし。夫婦が仲良しである必要は、特にはないです*1


ガチモンの思考力勢は、とっちらかってるか、お子さんが優等生的(ほぼ同義で過剰適応風味)なことけっこうあるよ。

真に自立もして思考力もつよつよ、憧れキラキラ小6は確かにいらっしゃいますが、そんなんオカピやで。そんじょそこらにはいないよ。


とっちらかり型ガチ思考力勢は、計算ミスすごい。偏差値50前後の安定っ子よりも、トップオブトップの数人下ぐらいの子が足し算引き算レベルや、転記ミスとかやらかす。


あなたの憧れるお子さんは、たぶん過剰適応

優等生的で、親御さんとぶつかり合うことはあまりなく、むしろお子さん側が自発的に学び、見事な二人三脚に見える親子。羨ましいですよね。

が、あれ9割方、過剰適応だと思う…私の実家はたくさんの高学歴一族との長〜〜い付き合いがあるんだが、それらを見た結果であって、科学的な裏付けはないけど。


お子さん側が親御さんの笑顔が見たくて(又は見捨てられるのが怖くて)、親の希望に無自覚に合わせてるケースがあまりに多い…気がする。

このパターンは、子供時代はマジで優等生of優等生。ところが、内心における親の価値が下がるに連れて、目標を見失って目の輝きを失っていくのでよくわかります。

親の希望に合わせた振る舞いを子供にさせる事自体は悪いことではないんです。人間、基本的に大事な人のニーズに応えるっていうの大事なことです。育てにくい子は、自分主体で生きようとする生まれつきの傾向があるから育てにくいってことも多いです。彼らには、現行の育児の主流である
「自分の気持ちに忠実に生きられる人に」
「自分の人生を生きるべき」
という働きかけは必ずしも適しません。
ただ、「大事な人」は親から恋人、恋人から子供、というように変わるというのが原則です。この変化により、親や恩師の望むこととお子さんの望むことにズレが生まれます。そのギャップの乗り越え方には、コツがあります。

お子さん側が親御さんや恩師への過剰適応状態を手放し、自我を解放するとき、盛大にトラブり、親御さんは絶望します。
が、これはお子さんが自分の人生を生きるためには大事なことなんです。できれば早めに…と思います。


親御さんの望む姿にならなければ見捨てられてしまう、という死の恐怖や命の危機の感覚。
これこそ、古来、発達障害傾向のある子を成長させてきた、本能的な、大事なもの。今も、潜在意識のどこかにあると考えてよいでしょう。うまく役立ててほしいものです。


現行の支援では安心感の必要性ばかりが取り沙汰されますが、当所は懐疑的です。

アメとムチ、安心感と恐怖心。死の恐怖や見捨てられ不安、トラウマ的な記憶を身につけることによって初めて、人として自立に向かう根幹が整う子もいる、そのように当所は考えています。



学校での抑圧・無理解と、家での見捨てられ不安を利用すると、思考力問題に傾倒させることは、わりと簡単にできてしまいます。

「ああはなりたくない」
というモチベーションを親御さんのどちらかまたは両方が提供しているケースも散見されます。


お子さんの思考力を高めたいと思われるならば、安心感と危機感のバランスを、少し危機感に寄せるのがよいでしょう。

危機感と言っても
「受験落ちても死なない」
とわかってますから、受験絡みで危機感覚えるのは難しいです。

それよりもっと生々しい死の恐怖、命の危機を体感させないといけません。まああんまり詳しく書くわけにいかんですが…抑圧、理不尽、無理解、大病、大怪我、っていうのも使いようなんですよ。

抑圧とか無理解って言葉のイメージ良くないですけど、思考力想像力創造力をupさせる場合があります。抑圧や無理解からの怒りのエネルギーを創作に向けてるぐらいでないとコネなし芸術家の立身出世はないってぐらいにね。


難問の功罪

「計算ミスがあっても難問で失点を取り返せる」
こういったテストは、難関志望者向けのものに多いです。

特にサピックスやグノーブル、関西塾の模試や、NN志望校別模試の一部は、算数の難問の天井が高いですよね。そう、ケアレスミスを思考力問題で取り返せる傾向が顕著なのです。(東大京大など難関大入試の理数系科目もそう)


また、超優秀児とその保護者は、もっともっと難問のある塾へ、満点の取りにくい模試へと流れやすいです。


ただし、難問はかなり毒性が強いので気をつけてください。


難問解法力はある、しかしケアレスミスが多く、そしてミスを減らす努力や、反復をやたらと面倒くさがる、っていう状態でしたら、難問さえ解ければケアレスミスを取り返せるテストに慣れさせることはわりとハイリスクです。

そのまま中高と育成しますと、どんなに偏差値が高くても、社会適応能力的には、黄色信号です。


その性質は、現状の東京通学圏の中学入試においては、まだ、そんなにはディスアドバンテージにはなりませんでした。

一部の超難関校では長年、許容、包摂されてきました。


しかし、そういった子、つまり思考力が突き抜けていて単純作業が苦手な子、俯瞰や配分、見通しが苦手な子って、例外あまりなく、集団での扱いが難しいんです。

このことは、一部のメンバーシップ採用型入試と、配役オーディション型入試を長く行ってきた(聖心などの5年次編入、慶應中等部、女子学院など)以外の学校や職場にもバレつつあります。


メンバーシップ採用型の入試や、面倒見を誇りたい学校の入試では、積極的に弾こうとしてきます。この傾向は徐々に顕著化すると見ています。


思考力型の子は、東大京大などの入試には有利でしたし、スーパーエリートにもなりうるのですが、受け入れ総数が減れば、モノになる者が現れにくくなり、包摂するコストに見合った見返りがないと判断されるようになるでしょう。

大学にしても就職にしても結婚にしても、これから受け皿が急激に減っていくでしょう。



企業のニーズや、浪人忌避の傾向から、日本の私立大学入試は大きく変わりました。

推薦の比率を上げ、人柄やお育ちを加味できない一般入試枠を極限まで減らすことで、教育コストのかからない学生を増やして、手間暇かかる学生の入学を阻み、見かけの偏差値を高値安定させる…この傾向は、難関私大で特に顕著みたい。
*2


育脳の弊害

頭蓋内の容積比で思考力強くなりすぎたら、やたら寝ぼすけになるのが通例です。

脳が肥大化しすぎてねぼすけが極まり、朝の講義や会議に出られなくなったら?本末転倒。

知能も、過ぎたるは及ばざるが如し、です。


思考力が強すぎる(弱すぎる)など、脳の偏りがあると、締め切りギリギリに課題をすることに依存してしまうことも、よく見られます。*3


難問もだめでミスも多い場合

もちろんそういうお子さんもお待ちしてます。

おそらく、ボトルネックが重なっています。探りながらほぐすと、するするっとほどけていく瞬間を迎えることでしょう。


お子さんの機嫌の良いときに、ボトルネックを探ります。

すべてのボトルネックが解消できるかはわかりませんし、今日明日では変わりませんが、長い目で見ると大きな違いになるはずです。

たとえば100のうち30ミスだったのが、100のうち10ミスに収まるだけでも、生きやすさの変化を体感できます。まだ1割ミスしてる!と煽るべきではって?どうか、そこは慎重に。

たかがミス、されどミス。


おすすめプロセス

ざっくりですが、難問はちょっとなぁってぐらいのとっちらかり属のためのミス減らしの1例、こんなかんじ。
※飽くまでも1例です、まったく異なるアプローチをおすすめすることもあります。

手と目のスピードを十分に上げさせる(算数だけでなく、ボール遊びやレーシングゲームなどもすごく有効)

計算ミスだらけの時期を迎え、やべえと思わせる(都度手当してしまうと、この実感が湧きにくい子がいるかも)
※親御さんはここで絶望しない。飽くまでも想定内なのでむしろほくそ笑んでおくべし

チャレンジ問題タイムと、ミス減らしタイムはいったん分ける

ミス減らしタイムでは、低学年基礎トレーニングレベルの易問を利用し、易問でもバカにしてるとミスする現状を突きつけ、ますますどげんかせんといかん…助けてくれ…と思わせる

思考のブレーキ制御に思考リソースをちょっと割く訓練をさせ、思考や俯瞰が必要な問題でもミスしない、ちょうどいいスピード感覚・リズム感覚を身につけさせる(その子によるけど、小6春〜秋ぐらいを目処にかなぁ。つーか、今の時期のマンスリーとか気にしたらビンタするよ!サピ算数偏差値58とか60超えるまでは4-5年の教材と、6年基礎トレーニングと基礎力定着テストやるぐらいでええんやで…。EとかZとかはマスコミ男子の付け髭とか、専業主婦の博士号みたいなもん…言い過ぎか??志望校によるけど、算数星人のための正答率低い問題は堂々と見切っていくフェイズそのうち入るからね!)

安全運転可能な上限スピードの感覚を実装する

ここまでで、発生するミスのパターンは絞られてきているので、プロジェクト✗1ごん太先生方式のミス分析を取り入れる


このプロセスならば、思考力解法力もスピードもさほど落ちないよ。
あ、あといくつか大事なこと割愛してますがね(向き不向きすごいのと、クライアントさん優先のため)。



差し伸べられた愛の手を振り払うようなうんこおぼっちゃまやうんこお嬢ちゃま(丁寧語でクソガキ)に対しては、自覚が芽生えるまで手当をしてやんない!フン!と決め込む手法、わりとおすすめなんです。
クソガキには、日々手間ひまかけても無駄。あいつら当たり前と思うだけ。*4


本人が意味を感じる前から都度手当するより、劇的な効果を手にさせやすいからです。
素直パワーを実感させ、素直な態度というカードを持たせるのです。

タイミングは?

個体差があり難しいですが、中学受験は人生かけたオリンピックではありませんから、そこにピークをもってくるよりも、上り調子で行ったほうが、無難です。*5

上り調子で中学受験少し心残りがあることを、後悔として残すこともありますが、大学受験や就活はもっと早く始めようというモチベーションにすり替えるように誘導すればプラスにしかならんです。



あはー!書くと簡単そうですね(笑)。

これはたくさんの手法の中の1例に過ぎません。向き不向きあります。そもそもこのプロセス追える時点で素直な逸材、って雰囲気ありますよね。

けど、いや、ガチャガチャした多動な子もね、この流れこの手法に案外納得してくれるんですよ、切羽詰まってるとね。あとちょっと、ここに書いてないスパイスかけるとね、うそみたいにすんなり行きますよ。スパイスについては、過去にどこかに書いたかもですが、ご相談ください(営業。クライアントさんたち、みんないい具合に落ち着いてうまくいってて、おばちゃん嬉しい、そしてかなり暇である。ご新規さんウェルカムよ〜)。



ちょっと話がズレましたが、とっちらかりっ子さんの思考力と事務処理能力とサバイバル能力は、生まれたままの素だとトレードオフ。
なので、思考力を少し調整力に振り分けしようね、振り分けプロセスはこんなかんじでどうかなって話をグダグダ書いてきました。


※ASDみがあって変化を怖がる子や、中学受験に無関心な子には、全く別のアプローチが必要です。ご相談ください。




さあみなさんも、顔の筋トレで脳の血流と顔の血色、良くして行きましょう。
口角上げて行きましょう〜
十度!二十度!!三十度!!!




*1:でも、責任感あるけど責任とりなれてない親御さんは、一人で色々決めるの怖い。連帯責任にしたほうがメンタル的にラク。なのでおばちゃんはご夫婦とお子さんはビジネスパートナー的な連帯責任を負い、かつwin-win-winでやってく方策お手伝いしてます

*2:アメリカの名門私立大学入試や企業採用は、ずっと前からメンバーシップ型、配役オーディション型とも言うべき選考枠を多数確保してますよね。大学は、富裕層枠で寄附金稼ぎつつ、教員子女枠で働き盛りの優秀な教員確保、さらにコネなし推薦やハングリー枠、一般入試の出願料でも稼ぎたいのよね。そのバランスが難しいので、揺れ動いてる。経営目線のことなので、ピュアな受験生は知る由もないのだけど。じゃあ附属がいいじゃんって?んー、附属は附属で大変よ、敵を作ると息ができない10年間とか16年間とか…

*3:この傾向を捨てるには、トラウマレベルの失敗経験か、本能を常時抑え込むレベルの理性が必要です。前者のほうが現実的に身に付けやすいでしょう

*4:おばちゃんは、我が子には、どうか助けてくださいお願いしますと頭下げられるまで、基本的に手助けしません(あ、試してみたい新技があるときは別ね)。 その代わり、手助けするときは、びっくりするようないい点(過去比)を、確実に手にさせます。チマチマ手間かけてないのもあって、あっさり爆上げするんだわ。 自分だけで勉強することになったときも、それなりに満足な点を取れるように「内容」だけでなく「方法」をしつこく教えるのがポイント!でないと、ママーママー教えてーの依存野郎まっしぐら。お肌つるりんっとかわいいうちは、ついそれでも許しちゃう親御さん多いと思うけど、ナイスサポートするときは、スポイルしてないか自問自答しながらにしようねー自戒を込めて〜

*5:学校によってはピークでもなんでも受かれば結果オーライでいーかもしれないですけど、調子って波なので、ピーク過ぎちゃってて弾かれたとき、調子も、意欲も、二重にダウナー入るわけよ。そりゃ立て直すの時間かかるよね。


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