「もしかして発達グレー研究所」凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

個人面談にかかるフィルター

戦略を持たずに挑む保護者が、個人面談で得られる情報は、担任フィルターを通した我が子の様子です。
担任によって全く情報の質と量が異なりますし、重要情報の引き出しやすさも異なります。


自分の見えているものにもきっついフィルターがかかっていることを深く省みながら、担任フィルターがどのようなものかを想定し、子への対応に生かすとよいのではと思いむす。

・それぞれの家庭の価値観に触れる機会、人格形成上のtipsを拾い集める貴重な機会と見なす先生

・保護者のガス抜きを含む面倒なノルマだとか、たまに得るものがある仕事と割り切る先生

・発達凸凹児対応の苦労話をその保護者にぶちまけて溜飲を下げる先生

・その子の成長のために対保護者プレゼンを思慮深く行う先生

本当にいろいろです。ともかく、善良な保護者の方が必ずと言っていいほど囚われている「先生は正しい」「子どものためを思っている」という感覚は、いったん横に置いて、
「自分とは別の価値観を持ち、頑張っているお方」として接してみては、と思います。


話を聞くとき、共感癖のありすぎる人は注意!

まともな親御さん特有の、ほぼ無意識に心から共感する素直さは、個人面談の効果を下げます。

やり手の保護者は、担任に合わせて話の聞き方を変える心理テクニックを駆使します。

・意見を、驚きと称賛を交えて聞き入る
・厳しい意見が出たら、よくぞ言ってくださった、敢えて指摘してくださることがいかに大変か、と敬意と感謝を示す
・担任の意見を肯定する姿勢でメモをとる
こうすると、担任が遠慮して言いにくかったことでも、教えていただきやすくなるということは、皆さんよくご存じです。

また、担任フィルター以外のフィルターについても大量に想定し、同時に分析します。
親フィルター、我が子フィルター、よその子フィルター、よその親フィルター、親会社である教育委員会フィルター、学校フィルター、地域フィルターなど、たくさんの目線を想定しています。


知る力、分析する力

「うちの子はどんなことをしているのか」と、直接問い質しても、真実に近付くことは難しいです。人の発言にはフィルターがかかっていることが多いからです。

分析力があれば、お子さんの良いところまずいところを想定できるようになります。


やり手の保護者は、
他者から悪口のような指摘を受けることはありません。他者の発言を、ダメ出しだとか、傷付けられた、悪口だ、などと捉えることをしないためです。


他者の指摘内容が、どんなにどぎつくてショックなことであっても、情報のひとつとして親子の向上に役立てさせて頂きます、ありがとうございます、という考え方なのです。


担任に対して、共感するポーズをとりながら話を聞くことで、
伝えにくいことや、まだ問題が大きくなっておらず伝えるのを躊躇するようなことなどについても、指摘してもらいやすくなるという効果を狙っています。


担任の話に無意識に共感する、素直な親御さんの場合、続々出てくる問題行動情報が、ダメ出しの嵐として聞こえてくることがかなりあるようです。

記者かスパイにでもなったつもりで担任フィルター越しに情報を吸い出すのがおすすめです。



では、子どものタイプによっては、どうでしょうか。


目立つ子

他者に影響を及ぼす子、悪目立ちする子など、学級経営のキーパーソンとなり得る子に関する面談は、担任も自然に心の準備をしていることが多いです。
なにか言っておきたい、この親からなにかをつかみたい、この親と業務提携したい、または日頃の不満をぶちまけたい、という気持ちが働くのではないかと思います。
ADHD要素や高機能、積極奇異傾向のあるお子さんの保護者の方は、このような面談にしばしば出くわすでしょう。


目立たない子

いいエピソードも悪いエピソードも思い付かない子、他者に影響を及ぼさない子です。
目立たない子については、正直、先生側から提供するようなネタがないことが多いです。定型質問を繰り出して時間稼ぎをすることもあります。
先生にとってはその他大勢であっても、親としてはいろいろ思うところがあり、滅多にない機会だと思って面談に来ているのだけれども、担任側が保護者に伝えたい具体的なエピソードを用意できていないことが少なくないのがこのタイプです。
「真面目に/不器用ですが、楽しそうに取り組んでいますよ」「だんだん調子が出てきたかんじですねー」「頑張ってますよー」「頑張ってほしいですねー」と毒にも薬にもならないありきたりのコメントで煙に巻いて終わりです。

優等生寄りの目立たない子であれば、こんな定型文的な面談でも、担任と保護者の人間関係構築という意味をなすものです。
しかし、ADD寄り、大人しくて攻撃性が低く人に迷惑はかけないけれども明らかにズレているという受動型タイプのお子さんも、しばしばこういった扱いとなります。
この場合は、保護者が我が子の代弁者となるなどして、適宜、親か子の存在感を示したほうがよいかもしれません。そうしないと「この親子は割りを食わせても平気」という扱いになりかねないからです。


つかみどころがない子

目立つけれどもつかみどころのない子に関する保護者面談は、展開が最も読めないようです。子どもと保護者から学ぼうとする、謙虚な先生ほど、ドキドキするはずです。
つかみどころがない子とは、成熟した子、動じない子です。
積極的に考えをさらすことはせず、鼻や目の奥で小さく笑うなど、社会人っぽい行動様式を持っています。

意味ありげな挙動を示す子どもに対し、行動から意味を汲み取ろうとする先生は混乱し、たくさん関わることで知ろうとしたり、逆に関わることで進路をねじ曲げてしまったりはしないかと心配してあっさりした関わりに徹したりと、頭を悩ませています。


いずれのタイプのお子さんであっても、担任も親御さんも「取り敢えず面談」という感覚ですと、互いに得られるものが最小になります。
言うなれば、提携する他社とのミーティングです。担任は手抜きであればなおさら、保護者側が目的意識を持つことをおすすめします。