「もしかして発達グレー研究所」 凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

これから命の話をしようwithギフテッドっぽい子

私はいつも子どもたちに教わり、共に考えさせてもらっています。

ギフテッドgiftedや2E twice exceptional、ASD ADHD HSC HSP 発達障害…フツーをはるかに突き抜けたお子さんたちは、しばしば、社会通念に対して、言語化し難いモヤモヤを抱えます。

ここでは、「命を大切に♥」という社会通念に対するモヤモヤについて考えながら、彼らをどう導くか、探っていきます。
正解はありません、長くなります。ご容赦ください。

☆一貫性がなさすぎる世の中

幼児の心の中にはなぜ?がいっぱいです。
中でも、思考力が実年齢より先に進みすぎている場合、生きづらさがなかなか緩和されない傾向があります。

たとえば…

なぜママはチョウを捕まえて見せるとかわいそうだから放してあげなさいと言うのに、蛾やイモムシは容赦なく殺すの?

チョウはかわいそうで、ガとイモムシはかわいそうじゃないの?

だったら、蚊は?ハエは?ゴキブリは?鶏豚牛魚エビカニその他は?

人間にとって都合が悪ければ殺していいの?

それとも、食べるなら許されるの?
動物は食べる前に殺されているよ?
食べてもらえるのか、ゴミになるのか、動物が死ぬ間際にわかるの?
わからないよね?
動物は、人間を許してるの?
許しようがないよね?

そもそも食べるのならばOKって人間の肉食を正当化するための欺瞞じゃないの?

ママは、家にいるアリはメタメタに殺すのに、私が公園でアリを殺すと「かわいそうでしょ!!!!」怒るよね?
どうして?


とても頭がいいけれども変わっている子は、幼稚園や保育園、学校で、
そしておうちでも。
もやもやをかかえています。

「生き物をいじめてはいけません」「小さくても命は命」という「有無を言わさぬ定型文」を聞いては、表情を曇らせ、焦点が固まり、汗をかいていることがあります。
この子、今、モヤモヤモヤっとしているのでは?と私が想定するシーンのひとつです。

☆一貫性を求める子どもたち

同じ疑問を抱いても、忘れる力があったり、納得できなくても問題を横置きすることができたり、自分を納得させる力が強かったりすると、モヤモヤを原因とする問題行動は目立ちにくくなります。

しかし、中には、物事に一貫性を求めるあまり、モヤモヤを静かに着実に抱え続け、脳に無理な負荷をかけ続けてしまう子がいます。
このタイプのお子さんは、しばしば、頭が良すぎる、または、ボーッとしている、と表現されます。


他者である私たちが、論理的一貫性、整合性を求める子どものモヤモヤをすべて言語化できるとは思っていません。

しかし、大人の手伝いによってモヤモヤの一部が言語化できた場合、子ども本人が、問題点や疑問点を言語化することの効果や快感を知るきっかけになると感じます。

なにも、「今すぐストンと落ちる」とまではしてあげられなくてもいいのです。
言語化を手伝い、モヤモヤのボリュームを減らしてあげるだけで、脳のメモリが解放され、思考の整理ができるようになります。

そして、表情が柔らかくなる様子、関係が良くなる様子が観察できます。

☆思考への介入の原則

肉卵魚ガツガツ食べちゃう私が、綺麗事だけ言っても不信感強めるだけです。
ですから、親御さんのご了承を得て、ずばずば言ってしまいます。

「考え方はたくさんあって、これが必ずいつも正解、ということはない。
その状況に応じた妥当な考え方というものが、ある。」
「他者の考えは、あなたの考えを壊すものではない。あなたが変えなければならないものでもない。」

一般的には誰に教わることもなく年を取り、知るも知らぬも川の流れに身を任せ、となるこの「価値観の寛容さ」を、
精神年齢や理解度を考えながら、小さな子どもに染み込ませていきます。
※寛容さを持つべしという自己矛盾についても言い添えます。

社会通念…暗黙の了解という名の闇を、知識と思考力で照らそう

社会通念についても同時に伝えなくてはなりません。
実年齢よりも理解力がずっと高いお子さんは、ハイレベルな思考や特殊な思考によって、迷える子羊に見える者たちを啓蒙しなければという使命感に燃えてしまう傾向があります。


(私も、自分にとって役立つ情報は、皆も知りたいだろうと、ついつい拡散してしまうアスペルガーらしい特性があります。
この特性により、失ったものも得たものも少なくありません。

さらに、顔の見えないネットでは、「望まれていない」というリアクションがわからないので、加熱しがちです。

ASDだからこそ、価値観は積み木のようなもの。重層化も、併存も、できる、という感覚を徹底して持ってもらうことを、もしかして発達障害グレーゾーンのお子さんと親御さんに強くおすすめしています←あー…また押し付けてる…すみません)


他の子達の表情から「ヤバイ!!この話は、やめておこう」と気付けたり、相手の精神年齢を冷静に考えたりできれば、ハイレベルすぎたり特殊すぎたりする啓蒙活動が自分の首を絞める行為に他ならないとわかるようになります。


しかし、それでも、自分が知って感激した話は他者に話したくなるのは人のサガ(ASDのサガ)。

サガを超えた理性…無理な注文です。


お子さんには、予め、うまいこと口止めしましょう。
ただ単なる口止めはリスクのほうがずっと大きいです。思考のアウトプットとアウトレットの窓口は必要です。
ケースバイケースですが、「他の人の価値観からすると排除したくなる価値観かもしれないから、気付いたことのフィードバックは親や祖父母にしてね、他の子達に話したときには、どんな反応だったか教えてね」とお子さんにお願いすることが多いです。

思考整理を手伝う役割を務めるのは、親御さんや祖父母の方が適任であることが多いです。
忙しかったり精神的な余裕がなく困難な場合は、支援者を探しましょう。

専門知識について

専門知識に基づく対応であるとなんとなく、安心感がありますね。
でも、こだわる必要はないと考えています。

専門知識の有無にこだわると、コストがかかりすぎて、持続困難になってしまいがちだからです。

ざっくりですが、たとえば圧迫面接を受けても笑顔でいられる有能さorのんびりさのある人は、思考垂れ流ししがちなギフテッドや2E,発達凸凹のコミュニケーション欲求の受け取り手に向いています。

お子さんにとってのほどよい介入感、押し付け感、抜け感はそれぞれです。
相性の要素は、とても重要。
でも、資格には反映されていません。

支援者はいなくて当たり前、出会えたらラッキー!

現在、支援を求める親子が激増しています。
ただでさえ責任と不安でいっぱいな子育て、発達障害ともなれば専門の支援者と共に…と思うのは無理もありません。
しかし、コスト的にも、将来的にも、実は、「親子で同じ支援本、ペアトレ本を読むかペアトレ動画を見て、子どもの意見を聞きつつディスカッションする」というのが本当は一番親子にとって効率が良く効果が高いと思います。

お子さんが読書好きならば、親は発達凸凹育てに関する妥当な文書(本、論文、当方のブログ笑)を隠れ読みして、うっかりそのへんに置き忘れておくのもいいでしょう。

☆命の話までもう少し待って!

「価値観によっては、価値観同士はベイブレードのように戦い押し退けるものだと思っている人もいる。
あなたが自分の価値観は他者の価値観を侵害しないと思っていても、相手は侵害されたと思うことがよくある。
価値観の違いをことさらに示すことが望まれているかどうか、さらに、示す示さないのメリットとデメリットを想定すること。
価値観に限らず、物事は偏りが偏りを呼ぶ傾向があるので、あなたの形成している価値観と集団の価値観が今どうなっているのか、フィードバックはしてほしい。」

「価値観は近いと嬉しい、違うと面白い。この考えはとても幸せな考え方だと私は思う。

でも、価値観が違うことをイミフメイ=不快と感じる価値観のひともいる。
価値観を押し付けると嫌われて厄介なことになるねで、どんなに素敵な価値観でも押し付けない方がいいね。
私は今、私の価値観を押し付けてしまったかもしれないな。嫌だったかな」


言葉の選び方に正解はありませんが、大切な関わりだと思います。
少しでも齟齬なく伝わるように、こちらの歪みや偏りも教材としながら、思考に介入します。

思考に介入するとは

・価値観の多様性と相互の不可侵性
・共感は嬉しい、わからないことは面白いという感覚
・折り合いをつけるという感覚

こういった概念を刷り込んでいくことです。

「こんなに思考に介入していいのかな、私毒親かなぁ」と思うでしょうが、毒親になることを恐れて超毒親になるよりは、
毒親という悪者になるリスクを負ってでも、刷り込んだほうがよい事柄もあるのではないかと思います。


※基準を持たずに社会の荒波に投げ込まれてOKな子の思考には、介入すべきではありませんが、そのような子の親御さんはここのブログにはあまりいらっしゃらないと思うのです。


☆やっと…これから命の話をしよう!

あとは、本人が聞きたがる限りとことん示していきます。

「てんとう虫はかわいいから殺しちゃダメ、ゴキブリとクモとゲジゲジは気持ち悪いから殺す」という「かわいいは正義」的価値感の存在も伝えます。

犬猫イルカ鯨シャチは賢いから殺してはいけないが犬猫並みの知能を持つワニはなぜか殺して晒していい、というのも、テレビの伝える社会通念に近い考え方ですね。これも伝えます。

様々な価値観を、決して、ジャッジすることなしに、どんどんインプットしていきます。


「ナナホシテントウはアブラムシ食べて人間の得になるから潰さない。
ニジュウヤホシテントウは食害するから処分。
イモムシはアブラナ科やミカン、バラ科など食害するので処分、
チョウは虫媒花の受粉を助けるので処分しない、
害虫を食べるカエルとヤモリとアシダカグモはむしろ祀る」という農業目線の価値感もインプットしていきます。

「感謝して食べるならOK。食べないならダメ」も結構ポピュラーな社会通念のひとつなのでこれも注意深くインプット。


「自分の命だけが尊いわけではない。家畜の命も尊い。尊い命をいただくわけにはいかないので、私は野菜しか食べません」のビーガンベジタリアン的価値観もインプット。


インプット出来る限りして、まだまだほかにも様々な価値観があることを伝えます。

高度なところでは、アルビノは襲って食べてもいいとか、滅ぶか生きるかの瀬戸際には仲間の人肉を食べてもいいなどなど…

☆賢明な聞き手の必要性

すべてを最初からインプットする必要はありませんが、いつかひとりでぶち当たり、ひとりで混乱してしまいそうなお子さんであれば、小さいうちに課題として、話し相手(思考のアウトレット、アウトプットの窓口)になってあげるとよいでしょう。

家庭で予測して吐き出させてあげないと、ある日突然思い付き、学校で、呪術を信じる者がアルビノを襲うのはありかなしかとか、人肉を食べてもいいかどうかなんて話をし始めること、ありますから。
大抵気味悪がられ、排除されますから。


ギフテッド寄りのお子さんの話しの聞き手(思考のアウトレット、アウトプットの窓口)に適した人は、世の中にそうはいません。
レア人材です。

園や学校にいる人たちに、マニアックな役割を押し付けるのは、トラブルの元です。
家庭の責任で、よい聞き手、無難な聞き手をあてがってあげてください。


聞き手は、「お子さんが聞き手に考えを聞いてもらうことで承認欲求を満たし、脳のチューリップが開かれているとき」に関わるので、大きな力を持ちます。

「人間の原罪」「清廉潔白では生きられないからこそ、謙虚さや敬意という人間らしいやりとりをもって自己の存在を支えていきたいというせめてもの思い」といった美学の存在を示唆するとよいでしょう。
いきなりは無理ですが、長く務めていると、できるようになります。

「かわいいは正義」的価値感の世界に、農家主義を持ち込むこと、あるいはその逆等、
「郷にいっては郷に従え」の郷にあたる価値世界に対して、異なる価値感をぶちあてるのは、嫌われ排除される理由になりやすいこと。

普遍的に正しいと言えることなど、ほとんどなさそうであるということ。

いくら自分の価値観における正しさを主張したところで、多数派の価値観的正しさに押されて苦しむことになる。敢えて、譲り、退いて!俯瞰するのも賢明な策であろうこと。


聞き手は、なるべく押し付けにならないようにします(ただ、どんなに気を付けても、残念ながら完全に押し付け要素をなくすことはできません、介入は介入です)

子どもにとってのメリットデメリットを示しつつ、適宜、思考に介入します。

☆少数派の価値観

集団にも、少数派の価値観を、「面白い!」と受け入れてくれる、心の余裕のある方もいらっしゃいますし、そういう寛容さのある人を探して、繋がっていくのが恐らく凸凹人生の最適解だと私は考えます。

しかし、嫌われずに継続的にやっていかねばならない園や学校等のコミュニティでは、少数派の価値観をあからさまに示す行為は、危険と隣合わせです。

敢えての持論展開、避けたほうがよさそうなのか、言葉を選んで持論展開すべきなのか、まずはそこから考えるのが現実的なサバイバルテクニックです。

☆命の話から、異なる価値観の話へ

価値観をぶつけ合い塗り替え合う必然性があるときはどんなときでしょうか?

想定していきます。
その結果を、実体験前と、実体験後と、さらにしばらくしてから数回、対話の題材にします。

どの価値観にも価値観ごとの正義があり、その価値観の外側から正しいとか間違っているとかジャッジすることは危険なことかもしれないとだんだんわかってきます。

価値観ごとの正義について、お子さんにとって分かりやすいたとえをお子さん自身に考えてもらうとよいです(たとえがおかしくても、否定しないで、あなたの価値観を聞かせてくれてありがとうという関わりかたをして下さい)。


利己主義から、「かわいい」「かわいそう」等主観的綺麗事まで、生き物の生き死にを左右している価値観の正体を、一通り知識としてインプットし、使いこなせるようになった上で、
ご自分の軸足を今どのあたりに置くのか、学校ではどうするか。
最適解を選択して頂く練習とフィードバックを積んでいただきます。


育てにくい子…謎な子…空気を読まない子…論理性にこだわる子…
発達障害寄り、ギフテッド寄り、2E寄りのお子さんは、
言語化や、忘却処理に不具合が生じますと、
脳の負荷軽減を行いきれきずに、強すぎるストレスを抱え込みがちです。
その悪影響は、希死念慮を伴う深刻なうつ病につながりかねません。

彼ら、彼女らの生きづらさ、
そして親御さんの「この子を潰してはいけない」という責任と苦しさを、少しでも緩和できるよう、願っています。


ご相談お待ちしています。
面談、通話 1回2h5000円でセールス・勧誘等ありません。
お問い合わせはdoctorqolt@gmail.com