「もしかして発達グレー研究所」 凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

価値観が近いと、なんでいいの?

さて、今回は価値観が近い人がいいと言うけど、なんで?という話です。

ざっくり申し上げますと、
・価値観の近い人は、互いに価値を共有しやすい
・承認しやすい
→もたらされる承認の価値を、高く感じる

という仕組みによるものです。


人はそれぞれ別の価値観を持っています。
同じ世界に住んでいても、物事の感じ方も、見え方も違います。
他人と価値観を共有する事は原則的にできません。

でも、それだと不都合が多すぎるので、社会通念やその場の空気と呼ばれる仮想の共有価値観が求められ、暗黙の了解として存在しています。
(前エントリー「アドラー7」に示した、反省、誠意、弁解、信用、も、仮想の共有価値観によって規定されているに過ぎない曖昧な概念です)


価値観が同じ人はいませんが、価値観が近い人はいますよね。


読者の方も、価値観の近い他者との関わりにより、精神的ストレス(孤独感)が下がる経験をなさったことがあるのではないでしょうか。


価値観の近い人は、自分の考え方や趣味嗜好を認めてくれる確率と頻度が、価値観のかけ離れた人よりも高いです。
しかも、相互に、肯定的な承認を与え合うことにより、
正のフィードバックがおこります。
相手に承認を与えると、より自分にとって価値の高い承認がもたらされるということです。

これを相互に行うので、肥大する一方の承認欲求であってもじゅうぶん満たされる、という仕組みです。

価値観の近い人は、この理由により、
承認欲求を満たしてくれやすいのです。
「価値観の近い人と接するとよい」とよく言われるのは、
恐らくこのためでしょう。
あ、ごめんなさい
おばちゃんが勝手にそう思ってるだけかも。

まあそういう仮定で。


☆価値観が近い人は承認欲求を満たしてくれる

他者に認めてもらえた、共有できた、と感じるとき、承認欲求が満たされる、というのはよく言われますね。

この承認欲求は、生存欲求がほとんど不要な時代において、生存欲求の代わりに増大する傾向があります。




承認欲求に限らず、睡眠欲食欲性欲あるいは物欲等の欲求が長期間満たされ続けると、精神的ストレスのセンサー精度が弱くなり、落ち着きます(賢者モード)。

価値観の近い人と過ごすと、お互いに肯定的な承認を与え合うために、承認の価値が高まります。
この作用により、承認欲求が満たされ、欲求不満がもたらす精神的ストレスを緩和することができます。

精神的ストレスが緩和されることで、脳コンピュータのメモリが解放され余力ができます。
こうして、発達障害と見なされる負の特性が一時的に大きく緩和されることがあります。


☆支援者から、価値観の近い者へと移っていく理由

多くの子どもは、親や支援者などに庇護されるだけで満足しなくなり、同世代の価値観の近い者を求め始めます。

なぜでしょうか。

恐らく、役割と、相互承認供給システムを求めての行動ではないかと私たちは考えます。

理解者は、発達凸凹本人を承認し、導くことができますが、そのとき発達凸凹本人は、どうしても「やってもらう側、お世話になる側」で意識固定しがちです。


お世話される、感謝する、承認される、という側は、言い換えれば相手を肯定的に承認するという大切な役割を果たしています。

しかし、承認の仕組みを教わり、納得して認識できるようになるまでは、申し訳ない、不甲斐ないという負の感情ばかりが蓄積されてしまいがちです。


価値観が近い者との関わりでは、相手も、自分と同じ形での承認を求めているのが明確です。
「同意!」「だよね!」「わかりみ~」「それな!」などのやりとりを通して、自分も相手も互いの承認者という重要な役割を、あっさりと務め上げることが実感しやすいのです。


この「役割」を果たしたくて、子どもたちは、成長に従って、お世話になるばかりのしえんしゃ、理ね解者よりも、「価値観の近い者」を求めるようになるのです。


☆ちょっと待って!承認欲求満たしすぎはNG!

承認欲求が満たされると、確かに一時的には賢者モードとなり、トラブルが減ります。

しかし、接する時間が長くなりすぎたり、利害が一致しなくなったりしますと、価値観が近いがゆえのトラブルが起こります。
無意識のうちに相互に比較してしまい、片方が劣等感をこじらせることもしばしばあります。

他者承認によって欲求を満たすのは、お腹いっぱい食べるようなものです。
どちらも間違いなく強い幸福感は得られるのですが、長期的に見ますと心身の健康に悪影響を及ぼしかねません。


価値観が近い人と関わっていれば大丈夫、というほど承認欲求問題はシンプルではないことは、どうか忘れないでくださいね。