「もしかして発達グレー研究所」 凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

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勉強中の問題行動4愛される=叱られない?!

correct-me.hatenablog.com
続きです。勉強中に叱らなければ、勉強は捗ります。
その弊害として、2点気を付けましょうという連続エントリー4件目にして、2点目の弊害と、対策を述べます。
(1点目は、叱られる経験が少なくなりすぎることでした)

☆甘い人につけこむようになるリスク

叱らない子育てを徹底された子は、おっとり育つかもしれません。
でも、人の優しさにつけこんだり、わざと困らせることで愛を確認したりするようになるかもしれません。

「優しさにつけこむ」癖、「愛を試す」癖、どちらもとても危険です。
折角関わってくれている、優しい、いい人を、疲弊させてしまう恐れが強いからです。

やっと見つけた人生のパートナーの優しさにつけこんだり、試さなくては居られなかったりして、追い込んでしまうような人に育ってほしいですか?

Noですよね?ならば
単に叱らない、単に叱られない環境を用意する…ということの危険性を覚えておいて下さい。

☆叱らないことにも慎重に。

叱るときに気を付けるのは現代の育成の常識ですが、
叱らないことも同じくらい強い心理的介入となります。

発達障害、LD、知的障害、傾向のあるお子さん、
「慎重に叱る」と同じぐらい「叱らないことに慎重に」いてほしいと思います。

慎重に、というのは、回数を減らすということではなく、
お子さんが誤学習してはいないか、確かめながら行ってほしいということです。

☆こじらせないでほしいなら

適切な叱られ方、適切な立ち直り方をインストールしなかったばかりに、こじらせてしまった人たちは、実はかなりの数います。

知能が高ければ、叱らない人 叱る人を見極める力がついてきます。
「この人は問題行動をしても怒らないヘタレな人、この人は舐めたらアカン人」というデータを受けとり人間を分類するようになることがあります。

特に、愛してくれる大人が 一切叱らない大人だった場合、「愛してくれる人=叱らない人=学ぶべき人」、「愛=承認、許容。憎=非承認、否定」と思い込みやすくなります。

(愛してくれる大人が殴る蹴る系だった場合は、これもまた歪んだ愛にひかれるようになりがちです)

親など、ありのままで愛してくれる存在に対して
「甘い人、舐めていい人」と思って軽視したり、
問題行動をとることで愛を確かめる行為(試し行為と言います)を無意識に繰り返し行ったり、
無責任に甘やかしてくれる人との関わりを「愛」と勘違いしてしまったり。

誤認識、誤学習の傾向は、時を経てますます強まります。

こういった傾向が強まると、自己愛性人格障害や、境界性人格障害などとしか思えないような二次障害に突入します。

優しさを求めすぎて、「モラルハラスメント」を行うようになるのです。
モラルハラスメントを行う人になってほしくないならば、対策し、なんとか食い止めなければいけません。


上記の傾向を放置すると、
・愛してくれると思える存在に依存しすぎる
・理想の人からしか学べない
・アラのある目上を軽蔑し憎む
・愛してくれる人の尊厳を踏みにじりながら「愛」を確かめようとする
・甘い人、無責任な人のことを、愛してくれる人と勘違いする

という深刻な「嫌われ」が起こりやすくなります。
要するに、こじらせてしまうのです。

保護者や保育士教師等が、問題行動を黙認する対応が必要な状態ももちろんあります。
しかし、個人的には、信頼関係を築くための緊急措置であり、人格形成中期以降まで続けるべきかどうかは精査が必要です。

☆試し行為がモラハラとなる

上述したように、子どもの認知の歪みの強さと、周囲の大人のいーかげんな寄り添いは
「ひどいことをしても去っていかない人=愛してくれる人」
「ありのままで愛してくれる人には、ひどいことをしてもいい」という誤学習を招きます。

誤学習を放置しますと、ありのままで愛してくれる人にひどいことを続け、愛を試し続けます。
有益な助言にも耳を貸さず、
怒りをぶつけることで、「愛されているか」を試してきます。
ありのまま愛してくれる人であっても、こうして尊厳を踏みにじられ続ければ、疲弊しますし、冷静さを失います。
そして、去っていきます。

愛を誤学習した子は、ひとり、失われた承認を求めて怒りと憎しみを深めるのです。


もちろん、元々発達障害の傾向がなくても同じです。
誰でも、愛の誤学習は起こしますし、こじらせてモラルハラスメントをするようにもなります。

ただ、誤学習しやすければしやすいほど、つまり、客観視が苦手なら苦手なほど、バランシング機能がないほど、人間関係のストライクゾーンが狭ければ狭いほど、「愛の誤学習」を起こしやすいのは確かです。

中庸を取るのが苦手なお子さん、バランスより百ゼロのお子さんは、誤学習を避ける癖、バランシングを意識して行う癖を身に付けさせないと、どんどん自己修正が困難になります。

特効薬はありませんが、
試す必要がないぐらい「徹底的にわかりやすく、シームレスに」愛すること、
本人の、親を慕う気持ちを無下にしないこと、
この二つは守る価値があるでしょう。

☆寄り添いロボットとのび太の悲劇

さまざまな価値観がありますので一概には言えませんが、
「利用価値のみで繋がった、甘美で無責任な存在」に愛を感じるようになってしまうのは、私の価値観からしますと、悲しいことです。

ドラえもんの「寄り添いロボット」のお話を思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
徹底的に寄り添ってくれ承認してくれるロボットによって、のび太が完全に壊れていく、恐ろしいお話です。

あの悲劇を防ぐため、誤学習を避けたり、誤学習に陥ったときに「あっ、誤学習しちゃってるな、修正しなくては」と気付き、解除するプログラムをインストールしてあげる必要があります。

☆誤学習回避システムをインストールしよう

様々な手法があり、またどれも事情に応じて行う必要がありますので、
記事が参考になるかはわかりませんが、書いてみます。
親子の信頼関係がしっかりとあり、加えて、言語に強いお子さんであれば、言葉によるインストールが可能です。

・親である自分は、あなたはありのままでかわいいので、叱るより甘やかしまくりたい。
しかし、生物学的に、子どもの心は思春期に親から離れる。
他の人と繋がり、他者の承認を得たくなる。99パーセント。
・承認してくれるのが親だけだったら、承認欲求の暴走によって、怒りと不満と劣等感から卑屈になる。
・承認欲求の暴走を防いであげたいと思う。
・叱らなかったのは、私がなんでも許す甘い人だからではない。甘やかして生活力を奪うためでもない。
・叱らない目的は、大脳の力を引き出すため
・怒らない、叱らないというのが、相手の脳を落ち着かせて、仲良くなって、脳のシャッター開いてもらうための作戦のひとつだからそうしてるだけ。
・大脳が育ちすぎると、今度は生活力がダウンするので、適宜作戦変更もありうる。
・叱らないで教えてくれる人は、稀。
・理不尽に思えるような叱られる経験や反面教師から学べるようになると、学ぶ機会が飛躍的に増え、とてもお得。
・人は違う価値観を持っている。見えている世界、事情もそれぞれ違う。自分の価値観に合わないことを、人は、理不尽だと思う。あなたの価値観で理不尽に思うことも、相手の価値観では、合理性があるかもしれない。
理不尽だと思うのはお互いにあり得る。それでも学ぶべきものはある。

といった、心理の裏事情を、包み隠さずお子さんに解説する方法です。
シンプルですが、有効なことがあります。

☆甘やかしはしないが、その子好みのジョークを織り交ぜて脳のシャッターを下ろさせない

叱責ではなくても、指摘され続けると脳がシャッターを下ろし、話を聞かなくなるという現象が起こります。

前述した、鉛筆の芯を折りまくる、問題用紙をぐちゃぐちゃにするなどの勉強中の問題行動は、勉強がうまくいかないことに対する腹いせと、自己効力感を得たいがための暴発(承認欲求の暴走)が原因です。


いちいち叱ってもメリットが薄いです。
叱るべき時は年に数回、一声で喉が枯れるくらいに絞ってはいかがでしょうか。
代わりに面白い親の経験や、役に立つ心理テクニックを聞かせましょう。
叱責による脳の負荷が減り、機能制限が解除され、脳のシャッターを上げてもらうことができます。

笑いは、怒りや不満と違い、実力発揮を妨げません。


一生に数回でしょうか、命の危険を感じさせるほど鬼気迫る勢いでしばき上げるべきタイミングもあるでしょう。
が、基本的には、人生に大切な分野のことを、苦手意識のある子に教えるときは、問題行動を敢えてさせ吐き出させつつ、叱らず、笑わせます。


勉強が捗ると、勉強中の問題行動も減ります。
(ただし、一部、理想が実際の進歩よりも常に高く遠くにある子は、ずっとグシャグシャなさいます。完璧主義、これについてもまたお話せねばなりませんね)

5に続きます
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