「もしかして発達グレー研究所」 凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

大谷翔平選手といしだ壱成さんの共通点2

大谷翔平選手がなぜここに?

今をときめくスーパーヒーローにも言及させていただきます。

端的に申し上げまして、子どものころ、発達の偏りは、あったと思います(と言っても、発達の偏りを示す指標にはいくつもの流派があり、私が選んだ流派では、日本の子どもの半数前後が発達凸凹ありとするものですので、診断がつくほどの困り感があるというよりは、「ぶっとんだ子どもだった」ということです)。

多動を活かして試行錯誤し、緻密なプログラムを積んでいったのではないでしょうか。

前述したいしだ壱成さんも、大谷選手同様、恐らく生まれつきぶっ飛んだ子どもであったのです。
異なるのは、後天的に積み上げた「ストレス処理のスキル」「考え方、受け取り方のスキル」、それを支えた、親の存在です。


このようなエピソードがあります。
http://number.bunshun.jp/articles/-/830557?page=2より

 日本ハムの球団関係者に、大谷の人物像を訳知り顔で語り、こう釘を刺されたことがある。

「彼は別世界の人間だから。自分の言葉をあてはめると、余計、わからなくなるよ」

 その通りである。

 このセリフは、物を書くことで人物を表現しようとする人間に対する警鐘でもある。

 自分の言葉の貧しさに無自覚なまま、その人物を表現したつもりになって、その実、対象を自分の言葉に閉じ込めてしまうことがある。結果として、魅力を伝えるどころか、魅力を削いでしまうことになりかねない。

 大谷は前例のない選手である。となれば、従来の言葉では本来、大谷を正確に伝えることはできないのではないか。

「イラッとすることはないの?」

 私も数度、大谷をインタビューしたことがある。その中で、大谷をわずかながらもつかめたと思えたのは、たった一度である。

 入団3年目の春のキャンプのときだった。前年に「11勝、10本塁打」というダブル二桁を記録した大谷は、すでに球界の顔となっていて、休日も含めて毎日1件以上の取材をこなしていた。

 しかも、私が取材したのは2月26日である。つまり「26連勤」中だった。

 にもかかわらず、大谷は終始にこやかに取材に応じた。

 取材の最後に、思わず「変なこと聞かれて、イラッとすることはないの?」と尋ねると、ニンマリとして言った。

「イラッときたら、負けだと思ってるんで」

 ああ、これが大谷という男なのだと思った。
引用終わり


「彼は別世界の人間だから。自分の言葉をあてはめると、余計、わからなくなるよ」
発達凸凹のお子さんと日々接していらっしゃる親御さんでありましたら、この言葉にピコーンと反応なさるのではないでしょうか。

それから、
「イラッときたら、負けだと思ってるんで。」
同じ事を発達凸凹のお子さんに日々伝えていらっしゃる保護者の方たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
(私は、勝ち負けにこだわらせることは避けるスタンスなのですが、この場合は、他者に対しての勝ち負けではなく、自分が自分に勝つか負けるかの話ですので、誤学習に繋がりにくい良い考え方だと思います。
凸凹育てのスタイルは多様で、どれが正解ということはありません)

ご両親はおそらく、野球だけでなく、心を満たす方、健全なメンタルコントロールの方法を教え続けたのだと思います。

ファンやマスコミに対する絵に描いた聖職者のような、清々しさ、高潔さを身に付けたのはそのためでしょう。

球団先輩との関係も変わっています。
最初に「先輩と思わなくていいから」と言われたのを真に受けたようで、プロ歴先輩でも同学年のことは完全に同期のように遠慮なくプライドをズタズタにするようないじりを笑顔でしています…!「クソガキ」と呼ばれているのはこのためです。



一般人には信じられないくらい緊張知らず、異常に自己肯定感が高く前向きで安定した人のことを、「飄々としている」とか「メンタルモンスター」ということがあります。
まわりのことに無関心すぎて他者に迷惑をかけ続けるメンタルモンスターもいますが、良いメンタルモンスター、つまり飄々とした人、ほのぼのとした人になるのは、うまく育ったアスペルガー風味のひとのことではないでしょうか。

(宮澤賢治の雨ニモ負ケズという詩に出てくる、みんなに木偶の坊と呼ばれるという賢治の理想の生き方に近いと思います)

大谷選手のように、うまく育った発達凸凹さんは、人生の荒波を乗り切ることができます。
大きな大きなキャパを超えて煽られたり、泥酔でもしない限り、問題を起こさないので、まわりから問題視されたり排除されたりすることはありません。

たとえつまずいたとしても、僻みっぽかったり敵意剥き出しの人とは違い、
捨てる神あれば拾う神あり、となります。

(人を見る目がないと、騙されて金巻き上げられるので、
大谷選手にはここ気を付けてほしいです)


このタイプは、年齢相応以上、人生経験以上の、言動反応パターンを蓄積していながら、子どものような純粋さを保ちます。
性的アピールを感じない、つかみどころがない、縁側が似合う、異性からは茶飲み友達に最適、噛めば噛むほど味が出る、などと言われるようです。


幼少期から多動がありますと、動き回ることだけでなく、試行錯誤にも有利です。
この、ホリエモンさんも提唱した多動力+向いているスポーツ+アスペルガー的な過集中+継続力で、一流スポーツ選手の出来上がりです。

大谷選手は、結果主義でありながら(小さな時から、できない段階を親にも見せず、鉄棒も縄跳びを一人で練習してから、初めて親に見せていたそうです)
現在まで、多動の力、過集中を、余すことなく天職に注ぎ込んでいて結果も出せています。

もちろん、彼のように性格もよく仕事も完璧、というようにうまく育つことは、99.9999パーセントの親御さんは期待してはいけないと思います。

しかし、彼の生育歴は、野球を抜きにしても、性格よいまま大人になった発達凸凹さんとして、とても参考になります。

私は、先程、他者に対する勝ち負けにこだわらせないと書きました。
こだわらせるとどうなるのでしょうか。

遺伝的資質と方向性と過集中が一極に集まったとき、超一流の特性が育つ可能性が生まれますが、同時に失うものも大きいのです。

若いころから尊大で、違法薬物に溺れてしまった元超一流野球選手と、大谷選手の違いは、本人の意識の高さはもちろんですが、
幼少期より「人として失わせてはいけないもの」を意識させ続け、愛情を賢く注ぎ続けた、ご家族の存在抜きには語れません。

他者に対する勝ち負けにこだわった育て方が、社会通念上「普通の育て方」です。
「今日も試合に勝ったよ!」「すごいね!頑張ったね!」
「僕だけ100点だったよ!」「そうなの!やったね!嬉しいね!」
これ無意識にやりがちな声かけですが、ものすごくハイリスクです。

いつかきっと出会う、敵わないライバル、
越えられないハードルを前に、ひねくれてしまいます。
相手の足を引っ張ることで、優位に立とうとするようになる者も多いです。

発達障害でなくてもハイリスクなのですが、
バランシング機能や忘却機能がない脳にとっては、破滅への誘導とほぼ同義です。


大谷選手は、自分の敵は自分、と定義しています。
敵わないライバルが現れたとしたら、すげぇと思って真似してフォーム改善を図るなどして、自分を向上させることに役立てるでしょう。
自分がその人を越えられないとき、貶す発言をするのではなく、
気前良く称賛し、承認を与える者としての役割を担うでしょう。


社会的比較(他者との比較)による勝ちだけに強反応する脳を作らなかったのが、大谷選手の幅広い、そして末永い人気を支えると思います。

・努力と試行錯誤で自分の弱点を克服し、自分をより良くすること
・他者を幸福にすること
これらをなによりの快感とし、ある意味その快感の中毒になるに至ったのです。

ご本人はもちろんですが、ご家族とまわりの方々なくしてはあり得なかったでしょう。お見事です。


老婆心ですが、大成してしまった方ほど、曲がり角の曲がり方、下り坂の下り方が難しいようなのですが、賢明な御両親がご健在ですし、ご本人も聡明ですので、心配なさそうです。

あとは、
・結婚相手
・下がり調子が見えてからの怪我
・引退後のマネジメント責任者選び
このあたりだけが心配です(気が早いようですが、発達凸凹の人生設計は長期的なプランニングがキモです)。

寄ってくる人から選ぶのではなく、寄ってこない人からお互いに歩み寄れる人を選んだ方がいいのではないかとおばちゃんは思います。

correct-me.hatenablog.com
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