「もしかして発達グレー研究所」凸凹ハートの幸せを考えるブログ by QOLT

なじめない、生きにくい。そんな子達の青い鳥ドコー?志村!後ろ後ろ!

新学年を拒絶する理由と対応

いよいよ○年生だね!などという定型用語は、しばしば発達凸凹っ子は煽られたり、不安を強めたりします。

最初に張り切りすぎてずっこけたことがある

煽られに煽られてしまった発達凸凹っ子は、時に、「4月の初めに最高or最悪の仕上がりになってしまう」という失敗をしがちです。
さらに記憶力が無駄に良かったりした日には、「年度始め=嫌い、怖い」と学習して忘れません。

こういった子は、もう年○さんなのだから、とか、もう○年生なんだから、という1年分一気にステップにする関わりに拒絶反応を起こします。

とある言語凸にはこんな説明

おば「もうx年生なのだから、と言われるの、嫌じゃない?」

子「嫌。(どんより)」

おば「だよね!私もそうだったんだー。」

子「えっほんとに?(訝しげ)」

おば「そうだよー好きでx年生になった訳じゃないし、同じx年生にもいろいろいるし、そもそも今x+1年生がx年生の終わりだったときなんて大暴れだったのに、x年生らしく、とか意味不明!ってモヤモヤしてたりしない?」

子「する!!なんでわかるの!!(目が輝く)」

おば「私、そうだったから。他の子たちが、x年生らしく、って言葉でなぜ姿勢を正すのかわからなくて混乱してた。前のx年生なんてぐだぐだだったじゃん、なんて思って。」

子「うんうん!!(きらきら)」

おば「あれ、実は、接頭辞や枕詞のようなものなんだって!」

子「えっ!!」

おば「あまり深い意味がなく、形式的に、儀式的に、あるいは歴史的な背景があってついている修飾語なんだと考えてみて。前の年度の経験を活かして、より精神的にも肉体的にも成長してほしい」という意味で使われている定型語みたいなの。」

子「(しばらく、思い出し作業) そうかも… ほ、ん、と、だ~~!!」

こんな関わりで、混乱の靄が晴れることがあります。

4月に瞬間最大能力を出そうとしてやらかしてしまう子にはかなり有効です。

算数凸には

算数好きのお子さんに説明するならば、y軸が能力値、x軸が年齢、高下しながらの、モデルとなる右上がり成長グラフを描きます(中年期以降の下降線も私は書いて説明しますが、そこはお好みで)。

反応により、このグラフはお父さんのイメージ、このグラフはお母さんのイメージ、このグラフはおじいちゃん、このグラフはおばあちゃん、などなど書き入れていきます。例えとして、「能力は高いけど成長しない人」「まだ能力は低いけど成長率(傾き)の大きい人」のグラフも書いてもよいでしょう。

能力値の成長には、境目があるわけではないことを示します。


そこに、別の色で、学年ごとの期待値を書き入れます。これは帯状の幅を持たせた階段状に表現するなり、お子さんが納得するグラフにするのがよいです。

○年生に期待される能力値に寄せていく必要はある、ということをわかってくれるかもしれません。

○年生らしくという指標にとらわれてパニックになるのはもったいない。1年弱かけて、あなたに相応しい目標値に寄せていこう。というようなアドバイスによって、新学年の易刺激性が一気に収まる子がいます。

学年の切り替わりというステップには混乱を来すことが多いのですが、一方で、月齢や年齢の切り替わりについては比較的ストンと納得してくれることが多いなぁという印象を持っています。

「もう3年生なのだからちゃんとしようね」と言われると怒り出していた子に、
「8歳4ヶ月のハードルは合格だけど、8歳5ヶ月になったから、ハードル上げてるよ」という関わりをした途端、すっと過緊張が取れて、柔らかい表情になり、いきいきとした意欲や素直さが出てくる、というようなケースをたくさん見てきました。

要は、響くツボが違うんです。行動機序が違うんです。

(※無反応な子もいると思います。なお、拗らせつつある子は、まずは一緒に遊ぶことから関わりを始めます)

何十人もいるそれぞれの月齢を覚えて、ステップに活かして導くことは、集団の管理者にはできません。
まして、園や小学校の先生は定型の群れのプロであり、アスペルガー傾向持ちのはぐれものの心を理解することを期待してはいけません。

お子さんの誕生から心を込めて祝ってきた、祖父母やご両親といった保護者、特に、産んだ方だけの特権です。