「もしかして発達グレー研究所」幸せになるためにできること!by QOLT

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発達障害は現代病7 子どもと女が偉すぎる

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昔と現在、発達障害が障害でなかった時代的背景を分析して、現在とどう違い、現代に再現するにはどうすればよいのかを探って7回目のエントリーです。

・祖父母、おじおば家庭、親戚家庭、職住近接、地域の上級生という、「縁を切ることができない間柄」で「身近な年上の、多様で寛大な価値観」に触れる機会が多かった

現在、幼児期に、「不愉快でも従わなければならない関係、でもどうしても無理ならば離れられる関係」を体験する機会が得にくくなっています。

愛着形成完了後の幼児期は、「不愉快感に対する耐性」がつく時期に適した環境です。

ここでは、母親など保護者との愛着形成ができていることを大前提として綴ります。
※愛着形成ができていないままの社会適応は、発達障害グレーゾーンの子にとって、崖を上るほど困難だとされています!

幼児期に、多様な価値観の間でうへぇと思ったりギョッとしたりして、「わけわからないなりに飲み込んで自分のものにする」という経験や、絶望感を乗り越える(または忘却する)という経験は、グレーゾーンやもしかして…の子の自閉傾向の完成を防ぐ効果がありそうです
(飲み込める子の自閉は強まらない、ということではなく、自閉が強くないから飲み込める、ということであるかもしれませんが)。

完成前の脳は、どこかがダメージを受けて萎縮しても、ほかの脳が機能を適宜補ってくれますよね。

生まれつきの脳の凸をもて余している子は、後天的に育つ脳の機能(社会性、自制心、理性)などが育つためのスペースを確保しなくてはなりません。
頭蓋骨内を拡げることはなかなかできません。昔は、幼児期までに、脳がぎゅっと縮みあがるほどの大きな精神的身体的ショックを受けることと、その経験から工夫を身に付けるという経験、これらの必修科目をこなせたのではと思います。

グレーゾーンや、もしかして…の子を、幼児期に多様な価値観の中で育てることは、大切ですが、逆効果になることも多々あります。

特に、先程申し上げたように磐石の愛着形成がなされていない場合は深刻です。さらに、主たる保護者が複数居て、しかもそれらが反目しあっている場合は最悪です。

子どもは、複数の異なる価値観で、同時に束縛される、いわゆるダブルバインド double bind(板挟み、ジレンマ)の状態となります。

「家族に名実共にリーダーたる存在がいない」「家族の仲が悪い」というとき、しばしばこの状況になります。これは、群れなのに、群れとして機能しておらず、リーダー争いや最下位争いで荒れている狼の群れのようなもので、それはもう本能むき出しで目に見えない権利を奪い合っています。

ただでさえ、価値観のダブルバインドに弱い(こだわり、つまり単一の価値観を頑なに持つ傾向がある、ばれない程度に適当にバランスをとるといったことをしない傾向があるなど)自閉圏の子は、精神の混乱の中で寝起きをする羽目になります。

こう書くと、なにがなんでも仲良し大家族の中で育てなきゃならないなんて非現実的!!と思われるかもしれません。


現代の日本では


そう、現代では、けっこう…非現実的なのです。

そこをどうにかならんもんかーとあがいているのがこの「発達障害は現代病」シリーズなのです。

みんなが農民、あるいは1億総中流、の時代であれば「発達でこぼこを、障害にしない環境の再現」可能だったのでしょう。
が、都市部を中心に、住む場所が自由となり、進路や就職の格差が開きやすく、親戚付き合いの強制力も弱まり、再現が難しいです。 祖父母と孫のほどよい近さを保とう、親族の愛やお節介をうまく使いこなさせてもらおうと工夫をしている家では、比較的、問題は起きにくいでしょう。


親が、親族の助言をあたまからうるさく思ったり、いちいち傷ついたー許せないーという姿勢ですと、子どもにとってのせっかくの環境を活かせなくなります。

そもそも、発達凸凹の子を、現代の都市部で、どの凸も潰さずに、個性を輝かせたまま育てるのは、ある意味現代では非現実的なのです。

単に叱らない、配慮されすぎた環境では、脳は凸を伸ばし、凹はどんどん寄り弁になります。
頭蓋骨の成長が止まれば、キャパシティは増えなくなりますので、頭蓋内で能力のトレードオフ(知能を、社会性と知識とで分け合う。こちらを立てればあちらが立たぬ)が起こります。

また、多様な価値観の中で免疫獲得させたくても、それに耐える精神力が親子になければ、核家族あるいはシングルペアレントとなって純粋培養せざるを得ない場合もあります。

現代の女性は、男性並みに学があり、通勤しお金を稼いで、息つく暇もなく家事と子育てと介護。

父親役と母親役、あるいは叱る役と甘やかす役を、一人二役しているお母さんも少なくありません。
女と子どもの立場が弱い時代には実現しやすかった「許さない父、許す母、その間で子はまっすぐに育つ」という子育て環境のパワーバランスが崩れてしまっています。


自閉スペクトラムの子を、純粋培養状態で集団に入れると、「まわり全部敵」の状態に陥るような事態に毎日、いえ、一日に何回も出くわします。

少しでも誤学習を増やさないように、ポジティブな思考を持てるように、その子自身に教えてもらいながら、工夫した声かけが必要です。

できることであれば集団に入れるのは、主たる保護者との間の愛着形成を経てからにしてください。

愛着形成のしやすさにもはじめから個人差があり、そこは、親の育て方は関係ありません。
この個人差は、神様のもたらした、多様性です。
愛着形成しにくい新生児は、確かにいます。


そのあとのことはやはり親なしでは語れません。そこをどうにか!ということです。

時は巻き戻せませんが、betterな未来を選択することはできると信じています。
発達にはさまざまなケースがあり、一概に言うことができない難しさがあります、試行錯誤のヒントになればと思っています。

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