「もしかして発達グレー研究所」幸せになるためにできること!by QOLT

学校が合わない、生きにくい。そんな子達の青い鳥は?志村!後ろ後ろ!

寄り添いすぎ注意

f:id:correct-me:20181004182424p:plain
こんにちは、ただのおばちゃんです。

近年
「気難しい大人、育てにくい子は、自己肯定感が足りていない状態である」ということが周知されるようになりました。

温厚さを引き出すために大切な関わりは、寄り添うことですよとよく言われます。
その言葉を信じて、律儀に寄り添いまくっている方がプロにもいらっしゃいます。端的な表現である「寄り添うこと」「理解者となること」という言葉は飽くまでも端的な表現ですので、どうかお気をつけください。

実際の関わりにおいては
グレーゾーン以下、
もしかして発達障害?のお子さんは
福祉の枠の外で自立しなくてはいけないので
「寄り添いすぎる(寄り添われ過ぎる)」ことの
リスクを考える必要があります。

癇癪やパニックなどを起こさせないために効果的な関わりとして、変わった子独自の価値観世界観に支援者が寄り添い、肯定することは必須です。

しかし、母や妻など支援者側の共感力が強すぎたり、律儀すぎたりすると、気難しい大人、育てにくい子の世界観に支援者の軸足が完全に移ってしまいます。
支援対象者のからだの一部であるかのような言動を当たり前のようにしてしまう現象(クレーン現象)がかなりの高頻度で起きます。
ひとつの狭い世界観の中で、二人きり理解し合うことを重視しすぎたままですと、一般的な社会への適応の難度が飛躍的にアップします。
認知の歪みがある子特有の自他同一視傾向を甘く見ると、あっという間に嫌われものになります。
確固たる世界観、価値観を持つことも、理解者を得ることも大切ですが、寄り添われ過ぎてその中にこもりきることが許されてしまうと、一般的な集団と合流することが困難になります。

曖昧な自他の境界があいまい=傍若無人、ワガママ、独善的、とにかく嫌われます

理解者と二人きりでしっぽり生き続けられるならばそれもいいと思います。
しかし、大抵はそれでは暮らせませんね。

理解者でない他者に対する違和感も強まる一方となり、不安が募ります。
不安やストレスのために自他同一性を強め、支援者と自分の境界がない、自己の一部と見なす言動を始めます。
たとえば、自分が遊びたいとなったら、相手の事情お構いなしに一緒に遊ぶこと決定!、というような言動です。

これ、客観的にみますと、支配的な言動であり、ものすごく奇異です。
大人と子どもの関係や、下級生や上級生、あるいは異性とはそこそこうまくいくのに、同性の同級生とは無理、というお子さんはいませんか?
人間関係を、振り回すか振り回されるか、従うかリードするか、とにかく主従のどちらかだと思い込んでいるお子さんによく見られる現象です。


寄り添い型の支援は、お子さんの支配欲を満たしすぎてしまい、「人間関係とは主従関係である」と思い込ませてしまうことがあります。
そして、ひとたび思い込んだお子さんの認識は、バランス誘導しない限りどんどん偏っていきます。

クラスメイトなどを支配できないとき、どうなるでしょうか。
人間関係を主従関係、しかも自分が主だと誤解してしまったお子さんは、混乱します。
そして、「自分は嫌われている」「いい友達がいない」などと誤解するようになります。

幼児、低学年、まだまだ改善の余地がありますが、中学生高校生の思春期に、自己同一視のメインターゲットが、恋愛対象や部下に移りますと、大変なことになります。「通じるはずの相手に気持ちが通じないなど、思い通りにならないときに、キレる、泣く、暴れる大人」となりかねません。自己と他者の境目を習得した多数派の皆さんからは当然、異常者に見られてしまいます。


「変わった子の世界観」の中だけで育てると
「普通の世界観」の中だけで育てるのと
同じか、それ以上に、生きにくくなります



「普通の世界」にとって
変わった人は異質なものです

しかも
「普通」「多数派」に含まれる人達も
決してみんなが自然に「普通」なわけではなく
実は多くの人が、
同調圧力により日々無理して「普通」に寄せて
必死に生きているのです

このために、
「普通」から外れた人のことを
無理をしていない人、楽してる人、
ルールを無視して好き勝手に生きてる人
このように見なしてしまうのです
残念ですが、無理もないです


変わった世界観と、「普通(多数派の作る社会通念)」は
同一にはなりません

個々の持つ独自の世界と、「普通」の間にある
深くて暗い川に
橋を渡す…
あるいは濠を埋めていく…
はたまた宇宙船で飛んで行く…


発達障害寄りのお子さんたちは、
定型世界を訪れ
「普通」の価値観の中で
学び、仕事をして生きていくことを目指すケースがほとんどですので

親子で
「普通ゾーン」がどこにあるのか把握した上で
「普通の片隅」に出稼ぎに行くのに
必要な力を
独自の世界の中で付けさせる必要があります

広角とズームの視野を使い分ける感覚
…とでも言いましょうか